ナイト系ゴシップ

女性とデートをしてお金までもらえて…などというウマい話はないのだ

繁華街の怪しい広告「男性募集! 美熟女とデート」の正体

宴会コンパニオンを宴席に呼んだり、宴会コンパニオンと男性客が1対1で会うデートコンパをオーダーしたりすれば、当然ながらお金を支払わなければなりません。コンパニオンクラブに在籍する女性を呼んで楽しいひとときを過ごすためには、対価が必要なのは今さらいうまでもないことでしょう。しかし世の男性の中には「できればお金を払わずに女性と遊びたい」とムシのいいことを考えている向きもあるようです。そんな男性たちを騙してお金を巻き上げるべく、繁華街などの街角に仕掛けられているワナが「男性募集」の広告だということをご存じでしょうか? 今回はこの「男性募集」の広告の真相を確かめるべく不肖・西口が潜入リポートを敢行、読者の皆さんにその実態をご報告いたします。

セレブ女性とデートをするだけでお金がもらえる!?

過日、新潟市の西堀通りを歩いていた不肖・西口は、いかにも怪しい広告を目にしました。場所は旧新潟三越の西堀通りを挟んで向かい。コカ・コーラの自動販売機の側面に貼られており、セクシーな女性の写真とともに大きく書かれた〈男性募集〉の文字が目に飛び込んできました。読者の皆さんの中にも新潟市の古町界隈やJR新潟駅前などの繁華街で、同様の怪しい広告を見かけたことのある人がいるに違いありません。〈高収入〉ともうたわれていますが、いったいこれは何なのでしょうか? 広告には〈男性募集 お金持ちの美熟女の簡単なサポート〉などと書かれています。  

よく見ると男性の募集条件が以下のように記されてもいます。

・礼儀正しい対応のできる男性 

・1週間に2~3時間の余暇を作れる男性 

・年齢18~70歳位まで 

・中高年男性も大歓迎!

仕事の内容については以下のとおりだそうです。

〈お食事・ドライブ・映画鑑賞・旅行同伴・趣味のお付き合い・恋の悩み事の相談から生活全般の雑用、日曜大工・買い物代行・介護まで〉

要するにデートに加えて便利屋みたいな仕事のようです。広告にはフリーダイヤルとQRコードが掲載されているため、まずはQRコードを読み取ってみました。すると専用サイトが開設されており、街角で見かけた広告よりも過激な文字が目に飛び込んできたのでした。

〈バラ色の人生も夢じゃない お金と美女を手に入れられるのはココだけ! 有り余る財力と美貌を兼ね備えたセレブ女性の男漁り場! 〉

そして専用サイトには以下のように記されてもいます。

〈世の中には貴方がビックリするようなお金持ちで、尚かつセクシーで美人なのに恋人がいないという女性が信じられないほど多いのです。若い男性と遊んでみたい社長夫人、ホスト通いに飽きた女性実業家、普段お話もできないような名家のお嬢様など。その最大の理由は最初から高嶺の華だと諦めて言い寄る男性が少ないからです。〉

たしかに美人やハイソサエティな女性を目の前にすると気後れしてしまい、ロクに会話もできなくなってしまう男性は少なくありません。したがって女性側からすると男性に縁遠くなってしまうということのようですが、しかしながら美貌と財力を兼ね備えたセレブ女性が広告を見て応募してきたどこの馬の骨かも分からない男性と交際するというのは、にわかには信じがたいものがあります。

専用サイトには妖艶な女性との夢のような体験談が…

専用サイトにはウソか本当か、男性たちの体験談が掲載されています。以下はフリーターの山本庄司さん(45)の〈気品漂う奥様でもアノ時はケモノ…〉と題する体験談です。

〈以前から上品なお嬢様育ちの、近付きがたい高嶺の華といったセレブな奥様とのお付き合いに憧れていました。表の顔からは想像できない姿を妄想していましたが私の長年の夢が叶いました。憧れの奥様との出会いのチャンスを頂いたことを感謝しています! 裏の顔はやっぱり妄想通りでした。もう感無量ですね!〉

また無職の斉藤亨さん(67)は〈私のような老いぼれの何が…〉と題して以下のような体験談を寄せています。

〈私のような老いぼれジジイな男に、こんなにも若くてしかも財閥のお嬢様風の美女が…老いぼれ仲間とは歳をとってまでしょうもない嘘をつくな!といって全く信じてくれません。でも嘘でも夢でもなく現実なんです。彼女は俗に言うファザーコンプレックスで、若い男には魅力を感じない人だそうです。早く父親を亡くしているので、私に尽くすこと自体が幸せなんだそうです。〉

さらに会社員の保坂涼さん(28)は〈漫画のような生活〉と題して夢のような生活を綴っています。

〈貴社に紹介してもらった女性は他の男性と愛人契約をしているのですが、決まった日時以外は全くすることがなく暇を持て余している方でした。そんなときに僕が上手くハマったのでしょうね。寝泊まりさせてもらってご飯にSEXと三大欲求の全てを満たしてくれます。お金を使う事がないので貯金まで出来ています(笑)一生続いてほしいなぁ…この生活。〉

女性を紹介してもらうためには情報料として3万円の支払いが必要

果たしてこれらの体験談は事実に基づくものなのでしょうか? 「そんなウマい話があるわけないだろ」と怪しんでいる読者の方々も多いことと思います。そこで不肖・西口は広告に掲載されているフリーダイヤルに電話をしてみました。すると電話に出たのは声の感じからして40代くらいの女性で、以下は不肖・西口と彼女との一問一答です。

――広告を見て電話をしましたが、具体的にどんな仕事なのですか? 

「女性とお付き合いしていただき、女性から“今日はありがとう”ということでお礼をいただきます。レンタル彼氏やおっさんレンタルってご存じですか?」

――言葉は知っています。

「それと同じで、当社のサービスの唯一違う点は、ハイクラスな女性ばかりのため、お礼の金額が倍以上だということです」

――そちらが女性を紹介してくれるのですか?

「こちらから何人もの女性の情報が書かれたリストを送らせていただきます」

――そのリストを見て、こちらが交際したいと思う女性を選べるのですか?

「そうです。女性を決めたら、あちらから連絡が入るシステムとなっています」

――そのリストを送っていただくのにお金はかかるのですか?

「はい、消費税込みで3万2,184円をお支払いいただきます」

――仕事をするために、まずこちらがお金を払うということですね?

「そうですね。セレブ女性の個人情報が書かれていますから、無料でお送りするわけにはいかないんですよ」

3万円余りとは安くない金額ではありませんか。3万円も支払って、本当にセレブ女性と知り合うことができるのでしょうか? そもそも不肖・西口は50代半ばで、若いわけでもイケメンでもありません。

――私は50歳を超えていますし、そんなオジサンと付き合いたいなどと思う女性なんているのでしょうか?

「専用サイトをご覧になったと思いますが、当社では中高年で自分は無理ではないかと考えている男性でも大丈夫です。ホストのように女性の扱いに慣れたイケメンよりも、ごく普通の男性を求めています。当社に会員登録されているセレブ女性は素人の男性を求めているのです」

――私は既婚者なのですが、大丈夫ですか?

「ご結婚されていても大丈夫ですよ。当社が女性を紹介して以降は自由恋愛ですからね」

――相手の女性の旦那さんにバレる危険もあるわけですよね? そうなった場合、損害賠償請求されるのが心配です。

「(困った声で)そうですね…。今までにトラブルになったケースはないと思いますけど…」

――万一、トラブルになったとしても、そちらは私を守ってくれないということですね?

「当社はあくまでもセレブ女性を紹介するだけですから、以降のトラブルには関知しません」

男性が女性と知り合うためには、やはりお金がかかります

ネット検索したところ、この業者を通じて実際に女性と会えたという報告はまったく見当たりませんでした。どうやらこの業者の目的は、女性の情報料名目に3万円余りをせしめることのようです。一方、「男性募集」の広告の話を小生の知人にしたところ、「そんなものウソに決まっているだろ!」と一笑に付されました。以下は知人の話です。

「綺麗な女性と付き合うことができて、なおかつ男性が女性からお小遣いをもらえるなどというウマい話はこの世の中にありません。交際クラブって知っていますか? 交際クラブとは男性がお金を支払って、パパ活を希望する女性を紹介してもらうサービスのことをいいます。新潟県内では唯一、ユニバース倶楽部新潟支店という交際クラブが存在しますが、この業者はナイト&風俗情報サイト『新潟ナイトナビ』にも掲載されているので信頼できます」

ユニバース倶楽部新潟支店

https://universe-club.jp/niigata/

☎050-3647-0966

さらに知人が続けます。

ユニバース倶楽部新潟支店では、男女ともに厳格な入会審査を行っているそうです。審査をパスした男性は会員登録するにあたって、スタンダードクラス(入会金33,000円)、ゴールドクラス(同55,000円)、プラチナムクラス(同110,000円)、ブラッククラス(同330,000万円)の4つのクラスの中から1つを選択するのですが、例の『男性募集』の広告とは正反対で、男性が綺麗な女性と交際するためにはやはり相応の対価を支払わなければならないということなのです。男性が綺麗な女性と付き合って、おまけにお小遣いまでもらえるなんていう話はウソっぱちもいいところですよ」

ユニバース倶楽部新潟支店も非常に気になることから、今後、機会があれば潜入取材を敢行してみたいと思います。いずれにしても「男性募集」の広告に騙されてお金をドブに捨てるくらいなら、最初から宴会コンパニオンを呼んで遊ぶのが賢明なのはいうまでもありません。やはり世の中にはそんなにウマい話はないということですね…(苦笑)。

作成者: 西口コージ

新潟県出身の風俗ライター。 学生時代から池袋の小路にあるような、しょっぱい店や垢抜けない街が好き。ピンサロ、ヘルス、ソープ、のぞき部屋、ストリップ劇場などもひととおり通い続けた、歴戦の強者と自負。古くから変わらない宴会コンパニオン業界もやはり好き。

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